自立型マンホール更生工法(RMI工法)

概要

硫化水素等で腐食・強度低下した既設マンホール内にレジンコンクリート製部材を挿入することにより、新設レジンマンホールと同等の強度を有し(自立型)、耐酸性能の高いマンホールに改修するマンホール更生工法です。

下水道マンホールの更生工法の現状

老朽化したマンホールの改築は、従来、マンホールの底部までを開削し、布設替工法で対応されていましたが、交通事情や近接する建物、地下埋設物への制約もあり、近年では非開削による更生工法が多く採用されています。

従来技術の課題、問題点

非開削による更生工法には、反転工法や成型板貼付け工法等があるが、更生マンホールの品質は、施工者の技術力に左右され、耐久性には既設マンホールの劣化状態や残存強度等も大きく影響を及ぼします。

RMI工法は自立型です

本技術は、自動車荷重・土圧等に対して自立強度を有する更生用レジンマンホールを既設マンホール内に挿入するため、既設マンホールの劣化状態や施工のバラツキによる影響が小さく、新設のレジンマンホールと同等の耐用年数を確保できる工法として開発しました。

下水道用マンホールの改築工法におけるRMI工法の位置づけ

RMI工法は「下水道用マンホール改築・修繕工法に関する技術資料」(2014年12月(公財)日本下水道技術機構)に示された自立マンホール更生工法の要求性能(腐食による劣化・耐震補強等)をすべて満たした工法です。    

RMI工法の特長

施工性

・円形1号(Φ900)、円形2号(Φ1200)、円形3号(Φ1500)マンホールの更生が可能です。 ・インバートを超えない範囲での通常の流水下で施工が可能です。

耐酸性

・「下水道用レジンコンクリート製マンホール(JAWAS K-10)」と同等の耐酸性を有します。

耐薬品性

・「下水道用強化プラスチック複合管(JSWAS K-2)」と同等の耐薬品性を有します。

耐荷能力

・「下水道用レジンコンクリート製マンホール(JAWAS K-10)」と同等の軸方向耐圧強さ及び側方曲げ強さを有します。

水密性

・0.1MPaの水圧に耐える水密性を有します。

耐震性

・単体で耐震性能を有します。
・レベル1地震動、レベル2地震動に対し、耐震性を有します。
・耐震計算は、下水道施設耐震計算例-管路施設編-(2015年版(社)日本下水道協会)に基づいて行います。

特殊機械・技術を必要としない

・特殊機械・技術を必要としないため、耐久性が施工技術に影響されることはありません。

水替え処理が不要

・流速が早く、水激の大きいポンプ圧送水等の流入制限は必要であるが、敷設替え工事のように自然流下下水を迂回させる等の水替え処理を行う必要はありません。

交通規制を最小限にする事ができる

・掘削は、路面から斜壁またはスラブ下部までしか行わないので、土留めを必要としない場合が多く、施工時間を短縮でき、道路の交通規制も最小限にする事ができます。

RMI工法の性能評価

建設技術審査証明事業 下水道技術 第1835号
特許取得済 「特許第5922870号 マンホール改修工法」

カタログ(クリックで開く)

商標登録済 「登録第5692087号 RMI(アールエムアイ)」