(高耐久埋設型枠)ASフォーム(レジンパネル)

コンクリートを腐食・劣化から守り、工期短縮と美しい景観を実現する「レジンパネル」をご紹介します。

レジンパネルの概要

通常コンクリートとはセメントと水を結合材に使用したセメントコンクリートのことを言いますが、レジンコンクリートは結合材にセメントと水を全く使用せず、熱硬化製樹脂を使用しているのが、大きな特徴です。ASフォームは熱硬化製樹脂系レジンコンクリートと、砕石または立体金網により構成される高耐久性埋設型枠です。レジンには、透水性がなく耐酸性・耐摩耗性・耐薬品性に優れ、しかも高強度であるなどの特徴があり、コンクリートの劣化原因となる塩害、凍結融解、流砂等によるすりへり、硫化水素や酸性水による浸食等に極めて高い抵抗性を有し、ASフォームを用いたコンクリート構造物の耐久性を飛躍的に向上させます。また、ASフォームは表面の着色・凹凸等の加工が可能で、環境に調和する形状・色・模様が選択できます。

ASフォームの構成

img_panel1 砕石埋め込みタイプ

ASフォームの標準仕様

呼び厚
(mm)
板厚
(mm)
幅(Max)
(mm)
長さ(Max)
(mm)
参考重量
(kg/m2)
10 10 1,000 1,000 30
20 20 900 1,800 50
25 25 900 1,800 61
30 30 900 1,800 72

製品形状

img_panel2 img_panel3 img_panel4 img_panel5 img_panel6 img_panel7
パネルは鋳型品ですので、リクエストに応じてR形状・L型形状等の製作が可能です。

目地構造

コンクリート漏洩防止のためバックアップ材(発泡PE)を使用。シーリング仕上げとなります。
img_panel9 img_panel8

強度特性

項目 単位 ASフォーム特性値
圧縮強度 Mpa 80以上
曲げ強度 Mpa 20(40)以上
引張強度 Mpa 10以上
弾性係数 Gpa 20
単位容積質量 kg/m3 2200
※パネル表面側をFRP補強した場合

ASフォームの特長

耐酸性

ASフォーム複合供試体を15wt%硫酸水溶液に浸漬し、促進耐酸性試験を実施(詳細については日本下水道事業団「民間開発技術審査証明報告書」を参照)しました。
EPMA(電子マイクロアナライザー)による切断面の微少面化学分析において、ASフォームには硫黄の浸透は全く認められませんでした。
また、目地部には硫黄の浸透が観察されましたが、寿命推定を行った結果、内部のコンクリートまで硫酸が浸透するには約833年(t=20mm)と算出され、実用上は極めて優れた耐酸性を有しており、コンクリート構造物を化学的な腐食劣化から保護します。 img_panel10 (左:ASフォームを用いた試験体 右:普通コンクリート試験体)

耐摩耗性

奥田式スリヘリ試験を用いてASフォーム及び普通コンクリート、高強度コンクリートでスリヘリ試験を実施し耐摩耗性の比較を行いました。
その結果、ASフォームは普通コンクリートと比較した場合約20倍、高強度コンクリートと比較しても約10倍以上の高い耐摩耗性を有しており、砂・礫等による摩耗作用に強い抵抗性を示し、コンクリート構造物を摩耗劣化から保護します。 img_panel11 奥田式スリヘリ試験機
img_panel12 普通コンクリート(9時間後)
img_panel13 ASフォーム(9時間後)
img_panel14

遮塩性

ASフォーム複合供試体とコンクリート試験体を用いて塩害試験(乾燥50℃4日-湿潤30℃3日=1サイクル/7日10サイクル)を実施しました。 EPMAによる切断面の面分析において、ASフォームには塩分の浸透は全く認められませんでしたが、コンクリート試験体には深さ23mm、塩分濃度0.24CLwt%の塩分の浸透が観察されました。
ASフォームは非常に優れた遮塩性を示し、コンクリートを化学的な腐食から守ります。
img_panel15 ASフォーム複合試験体
img_panel16 普通コンクリート試験体

凍結融解抵抗性

ASフォーム複合供試体とコンクリート試験体を用いて凍結融解試験を実施(詳細は別冊、土木研究センター「土木系材料技術・公募型技術審査証明報告書」を参照)しました。
400サイクル経過後ASフォームには重量変化は全く認められませんでしたが、コンクリート試験体は凍結融解作用による劣化のために、重量が減少し(約4%)全体にスケーリングが見られます。
ASフォームは極めて優れた耐凍結融解抵抗性を有しており、寒冷地のコンクリート構造物を凍害劣化から保護します。 img_panel17 (左:ASフォームを用いた試験体 右:普通コンクリート試験体)

優れた耐久性

耐薬品性 酸だけでなくアルカリに対しても強い抵抗性を有します
防水性 透水性がほとんどないため、表面からの劣化要因の浸透を遮断します。
平滑性 表面が滑らかであり粗度係数(実測値≦0.012)が小さく水理特性に優れています。
中性化 炭酸ガスの浸透を遮断するため、コンクリート構造物の中性化を防止します。
 耐汚染性 油、排気ガス、タール・ピッチ等が固着・浸透せず、付着しても汚れが簡単に落とせます。

ひび割れ非伝搬性

コンクリート躯体に発生したひび割れが、保護層となるASフォーム表面に伝播せず表面からの劣化・浸透要因を遮断します。(裏面:立体金網タイプ)

工期短縮

ASフォームは湿式系のライニング材等と比較し、下地調整材、上塗り材等の工程・硬化時間がなく、養生期間が少なくなるため、施工期間の大幅な短縮が可能です。

湿潤環境においても施工が可能

湿式系のライニング工法では硬化不良や酸欠防止のため換気・また結露防止の対策が必要ですが、ASフォームは保護層がプレキャストパネルのため湿潤環境下においても施工が可能であり、また施工後の品質・信頼性も飛躍的に向上します。

施工時例

新設工事

img_panel18

補修工事

img_panel19

ASフォームは認定商品です

  • 土木研究センター土木系材料技術・公募型技術審査証明 公技審証 第0505号
  • 日本下水道事業団民間開発技術審査証明 第706号
  • 日本下水道事業団下水道コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食技術指針・同マニュアル」※シートライニング工法(埋設型枠工法)
  • 国土交通省NETIS登録番号KT-990049号