水路補修材(FRPフリュームカバー/FRPフリュームカセット工法)

農業用水路は全国で約40万kmに及ぶと言われており、これらは戦後の十数年間で急増された水路がほとんどで、耐用年数の経過により老朽化が進行し、ヒビやクラック等による漏水も多く見られ、順次更新時期を迎えています。特に山間部等は長い年月の経過で水路周囲の環境が大きく変化し、車両や重機等の乗り入れが困難な水路が大変多く存在します。 FRPフリュームカバーはこれら水路を簡単かつ低コストで補修出来ないか?をテーマに、コンクリート製品メーカーと共同で開発された商品です。 素材のFRPは、住宅機材(浴槽、浄化槽)・漁船・自動車部品などでも『軽い・強い・錆びない・腐らない・形状設計の自由度が高い』を特徴に幅広く使用されています。 強度はもちろんの事、現場での加工性も良く山間部の斜面や橋脚箇所など、重機・運搬車両が近づけない場所での作業には優れた商品です。 FRPフリュームカセット工法は、老朽化した水路内側にFRP製の一体型製品『FRPフリュームカバー』をはめ込み、水路の健全化、長寿命化を図る工法です。 長い年月が経過し、周辺環境が大きく変化したことで、重機の乗入れが困難な水路も、『FRPフリュームカバー』は軽量のため、人力による運搬、施工が可能で、「工期短縮」・「コスト低減」が図れるとともに、狭小箇所における施工性にも優れた水路補修工法 です。

特許取得済 「特許第6014412号 側溝用補修カバー、側溝用補修カバー相互の接合調整装置、側溝補修構造及び側溝補修方法」
※一般社団法人 農業土木事業協会発刊 2020年農業水利施設保全補修ガイドブック 参集

FRPフリュームカバーの特性

適用可能範囲

・コンクリート2次製品水路 (JIS規格品)
・現場打ちコンクリート水路
※その他多様な形状も検討可能ですのでご相談ください。

優れた施工性

FRPフリュームカバーは軽量で、人力による運搬、施工が可能です。重機が近づけないような水路、狭小箇所等、特殊な現場・施工条件下においても有効的な工法です。

工期短縮

人力による運搬、施工が可能なため、大掛かりな仮設道路等は不要で、「工期短縮」・「コスト低減」を図ることが出来ます。

高い性能

FRPフリュームカバーは水利性に優れており、既存流量同等、もしくはそれ以上が確保できます。 ※粗度係数:0.012(強化プラスチック複合管同等以上を想定)

維持管理

山間部において、蓋板をかけることによる通水障害(落ち葉・倒木等の落下物)対策が可能です。

耐久性

磨耗試験によるFRP材の耐摩耗性検証

JIS K 7204:1999(プラスチック-磨耗論による磨耗試験)
コンクリートに対し、約2倍の耐摩耗性を保有しています。

施工例

施工前

FRPFC施工後1

施工後

施工前

施工後

 経年変化状況

経年変化状況

実績

※当製品はインフラ保全技術協会の取り扱い製品です。(外部サイトへリンクしてます)